|水道設備によくある修理は?
毎日のように使う水道は、ライフラインのかなめと言っても過言ではありません。
蛇口をひねればすぐにきれいな水やお湯が出る事があたりまえの事ですが、水道設備や器具も、長年使っていればトラブルも出て来ます。
トラブルで多いのは、蛇口や接続箇所からの水漏れや、止水出来ないなどの器具廻りトラブルです。
パッキンの摩耗や、混合栓内部にある調整器具等の不具合から起こり、サーモスタット混合栓などの場合は、内部器具を交換しないと修理出来ないケースがほとんどだと思います。
そこで、業者さんに修理をお願いするわけですが、心配なのは「どれくらいのお金がかかるの?」だと思います。
直さなければならないのはわかっていても、やはり金額は心配です。
実は、この修理金額でトラブルになるケースもあるのです。
|修理は見積りを出すのが難しい場合もある?
上水道は、それぞれの水道局や水道事業所に登録し、許可を得た業者しか工事が出来ません。
修理を依頼する場合は、こうした市町村の水道工事指定業者さんを選ぶ必要があります。
市区町村の広報誌などにも出ている場合もありますが、水道局などにどこの業者がいいか?などと聞いても、行政側では「ここがいいのでは?」とは言いませんので、ご近所の看板が出ている水道屋さんに問い合わせるのが一番かと思います。
新築やリフォームでは事前にある程度の見積り金額が明示されますが、緊急性が高い修理の場合、お客様側が「とにかく何とかしてほしい!」と言う思いが先に立つために、どれくらいかかりそうかをよく聞かずに依頼をして、請求時に「なぜこんなにかかるのか!」とトラブルになるケースもあるのです。
|実際に、修理は見積りが出しにくい場合もあります。
埋設配管からの漏水などは、ふたを開けてみなければわからないケースが多いので、原因がわかった後で修理をし、その後は請求となる場合がほとんどだと思います。
緊急性が高い修理ではしかたがないのですが、修理をしてもらう前に、業者さんによく説明を受けて、納得してから依頼をする事が、トラブルの回避にもつながります。
修理依頼をする時の注意点
来てくれる業者さんはほとんどが工事専門の職人さんで、見積りがその場では出せないケースも多いと思います。
そうした場合には、会社に連絡を入れてもらい、おおよその金額だけでもつかんでおくことが大切です。
例えば
混合栓の止水がうまく出来なくなった場合を例にすると
- 改善には何が必要か?
- 交換する部品があればその金額はどれくらいか?
- 修理時間はどれくらいかかるか?
これが必要な情報です。
これを概算にあてはめると
修理対象器具の交換部品費+工費+諸経費+消費税=概算修理金額
となります。
部品の金額は、業者が持っているカタログや部品帳に定価が記載されています。
工費は、県の基本労務費や市町村水道局の単価を基にされていると思います。
諸経費とは、交通費や事務経費などで、工事金額の10%~15%が多いと思いますが、込み入った修理などではもう少しかかる場合もあります。
修理の内容を業者さんが把握した後に、きちっとした説明をしてもらい、おおよその金額を出してもらうのがいいと思います。
ちゃんとした指定業者さんは、「修理費は〇~〇円ぐらいだと思います」と教えてくれるはずですから、概算金額だけでも分かっていればトラブルにもなりにくいですね。
修理依頼をする場合には、しっかり説明を受けてお互いに納得してから依頼することがポイントです!