今回は浄化槽についてのお話を、住まいる水道がお届けします
日本の国土はそれほど大きくないにしても地形も複雑で山間部も多いことから、色んなサービスが一様に同じスピードで提供されるとは限りません。下水道についても同じで、家庭普及率が100%のところもあれば50%にも達成していないところもあります。
下水管が住宅の付近まで来ていないところも多い家庭では、トイレ排泄物なども汲み取り処理にならざるを得ないのことも多いのです。この場合はぜひ浄化槽を設置することをおすすめします。
浄化槽は排泄物を液体と汚泥に分離し、液体を浄化して側溝に廃水することが大まかなメカニズムになっています。つまり、排泄物は浄化槽の中に保管されるので外気に触れることは非常に少なく、周辺住民にも異臭などを及ぼすことは非常に少なくなります。
もちろん、浄化槽になってもバキュームカーによる汚泥の汲み取りは必要ですが、臭いに関しては未使用の状態よりも大幅に緩和されるのが特徴です。また、浄化槽を使うことで普通の水洗トイレと同じように使えるのが特徴となるでしょう。
浄化槽も二種類存在していまして、単独浄化槽と合併処理浄化槽となります。しかし、一般的に推奨されているのは合併処理浄化槽になります。合併型はトイレ排泄物とキッチンやお風呂・洗面所などの生活排水も一緒に浄化してくれる高度な浄化槽です。単独型は生活排水については処理を行えず、側溝に直接排水しなければならないので水質汚濁を引き起こしやすくなります。
そのため、多くの自治体では国・県と一緒になって浄化槽の設置費用の約8割を上限に補助する制度を持っています。特に海に面する自治体や大きな河川に隣接する自治体は水質汚濁に大変敏感なことから、住宅建築などの開発協議などでも合併処理浄化槽を使うように開発主や開発業者に建議することも多いのです。
一般的な家庭では5人槽タイプを使えば十分なので、本体価格だけで言うと20万円を切るモノも少なくありません。