
|「水質検査に来ました」は嘘!?
昨年、水道局職員を名乗る人が水質検査と称して戸別訪問をし、
「お宅の水質が悪いようです。浄水器を設置して下さい」
などと言って水道機器の売りつけをした事案があったと聞いています。
“結論から言えば、水道局や水道事業者が水道機器の斡旋をすることは絶対にありません。”
水道使用者が、「水が臭う、色が変だ」と感じ通報して職員が調査に来ることはあります。
ただ、戸別に水質が変わる事は考えられませんし、そうなれば水道事業上大問題になってしまいます。
このような悪質な訪問販売は、専門用語などを巧みに使って機器を購入させるように話を持っていくために、信じた高齢者などが契約してしまう事があるのです。
その場で契約しなくても、話から先入観が入ってしまうため、「そう言われると何だか臭う」と思ってしまい、訪問販売業者に連絡をしてしまうケースもあるようです。
|測定器を使ってだましてくる
悪質な訪問販売の業者は、水質を図るための簡易測定器を持っています。
このような測定器は、残留塩素とPHを測定して飲用適合範囲を判断するものですが、色で判断するために、知識がなければ素人には見せられてもわかりません。
残留塩素とPHを簡単に説明すると
- 残留塩素とは
水道を滅菌消毒している薬品の濃度を表しています。
蛇口から採取した水を簡易測定器に入れて試薬を規定量入れると、反応して濃度がわかります。
国の基準では0.1ppm~0.4ppm以下で供給しなければならないとされています。
通常ならば、0.1ppm~0.2ppmぐらいで供給されていて、濃度が高くなるといわゆる「塩素臭く」なります。
- PHとは
水に含まれる水素イオン濃度のことで、酸性やアルカリ性にどれだけ傾いているかを表します。
PH7.0が中性でこれより低いほうが酸性、高い方がアルカリ性となります。
供給されている水道水は、中性のPH6.8~7.0を目標にしている事業者が多いと思います。
簡単に説明しても、なかなか「そうか!」と思える方は少ないでしょう。
そこが悪質訪問販売業者のつけいるスキにもなってしまうのですね。
悪質訪問業者の中には、身分証や名刺までも作って信用させるケースがありますから、「おかしいな」と思ったらその場で名刺の番号に電話してみるとか、水道局に確認するようにした方がいいと思います。
|だまされても泣き寝入りになってしまう
訪問販売にだまされても、自分ではなかなか気が付かないものです。
後から気づいて悔しい思いをしてしまいます。
ちゃんとクーリングオフに応えてくれればいいのですが、対応する業者はないと思った方がいいかも知れません。
最悪な場合は、連絡すらとれないと言う事もあります。
警察に通報しても、なかなかつかまらない場合も多いようです。
水道局や消費者センターに情報提供をすれば、業者名を公表して注意喚起はしてくれると思います。
ただ、お金が戻ってくるケースはまれだと思いますので、だまされない事が大切ですね。
このような水道機器の訪問販売は、ここで紹介した以外にもいろいろなパターンがあるようです。
もう一度言いますが、水道局や水道事業者の職員は、絶対に機器や修理業者の斡旋や紹介はしません。(問い合せると水道工事指定店の一覧などを見せられる場合はあります)
知識のない水道使用者が、悪徳業者にだまされないためには、毅然とした態度が大切だと思います。