
水道の蛇口から水漏れが起こったら、まずは直近の止水栓を閉めて、それから・・・
というのが水漏れの時の対処方法のセオリーです。しかし場合によっては、水道の元栓(水道メーターの前のバルブ)を閉めて作業をしないといけないことがあります。
水道メーターの元栓と聞くと、しっかりした設備のイメージ抱く方もいるかもしれませんが、意外と故障などのトラブルも多く、いざ水漏れが起こった時に水道の元栓を「閉めようとしたら閉まらない」、「閉めたけど水が止まらない」などという事例が意外と多いのです。
今回は水道メーターのバルブ(元栓)についてご説明します。
・バルブ(止水栓・元栓)は固着し易い
水道メーターのバルブには、レバー式やハンドル式のバルブがあります。今回の説明では比較的バルブ内部のトラブルが多いハンドル式の「ゲートバルブ」という種類のバルブを中心にお話します。
ゲートバルブはグランド部分や、ネジやステムの金属部同士など、固着しやすい要素を抱えています。特に止水栓や量水器(水道メーター)のバルブは普段開閉することが少ないので、固着してしまうことが多く、一年ぶりにバルブを閉めようとしたけれど、ハンドルが硬くて「回らない」、「閉まらない」という現象が発生します。
バルブが固着している(硬い)場合の対処方法
対処その1.
5-56などの油(潤滑剤)を注す。
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少し時間をおいてからハンドルを少しずつ力を入れて回してみる。
対処その2.
グランドをモンキーレンチやイギリスなどの工具で少し緩める。
↓
ハンドルを回してみる。
↓
だめならもう少しグランドを緩める。
↓
ハンドルを回してみる。以上を繰り返す。
ポイント1.
ハンドルに工具をかけて回す場合には、壊れる可能性があるので、ほどほどに力を入れる。
ポイント2.
バルブの固着を防止するために、バルブを全開にした際に、開けきってから90度くらい逆方向にハンドルを戻して「あそび」を作ることが重要です。
ポイント3.
ゲートバルブの中身は、通称「タイコ」と呼ばれる仕切り弁のようなものがついていて、ハンドルを回してねじ込んでいくと、この「タイコ」がバルブ内の通路を塞いでいくようなイメージになります。
このタイコは、バルブのハンドルと軸になっているステムという部位でつながっており、開閉の際に、あまりきつく閉めつける・開け過ぎると、タイコがステムから外れたりして、故障の原因になります。この現象を「タイコが落ちる」と言ったりします。
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経年劣化したゲートバルブ |
・バルブを閉めても水が止まらない場合
バルブに「錆びゴミなどの異物」が挟まっている、噛み込んでいる可能性がある
あまり力を入れすぎずに、バルブの開閉を繰り返し、通水と止水を繰り返します。
錆びゴミが流れいくようにコツコツと軽く叩きながらやるのがよいですが、あまり古いバルブや配管の場合は、衝撃によって壊れないように注意が必要になります。
うまくいけば錆びゴミがバルブ内部から流れ出ていき、バルブが閉まるようになります。
バルブの状態によっては、二段階で閉まる場合もある
バルブを何度か回して硬くなって、「閉まった」と思って洗面所の蛇口を回してみたら、バルブを閉める前と何ら変わらずに水がジャージャーと流れて止まらない場合があります。
そこで、バルブをもう一度、先程より強い力で回してみると、「カクンッ」とバルブが回りだして、全閉にできる場合があります。
これはバルブのグランドやネジ部が引っかかったのを、バルブが全部閉まったように勘違いしてしまうパターンです。
バルブを全閉にする場合に、ハンドルの回転が少ない回数で止まった場合には、こういった可能性を考慮する必要があります。しかし、そういった場合でも、力の入れ過ぎには注意が必要です。
・ハンドルがエンドレスにくるくる回ってしまう場合
バルブ内の弁体である「タイコ」が落ちている可能性があります。
↓
バルブの分解・修理、もしくは交換が必要です。
・水道メーターの前(上流・水源側)のバルブを交換する場合
管轄の水道局によって、修理代金を負担してくれるところとそうでないところがあります。
ですので、水道メーター周りのバルブに不具合があった場合には、すぐに業者に連絡するのではなく、まずは水道局に問い合わせることをおすすめします。
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こうなる前に、修理しましょう |
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